老後資金の心配をされている方は最近本当に多いですね。
実際問題、ほぼ全員の現役世代にとって、老後の社会保障が危機的状況にあるといっても過言ではないので、この心配は的を得ていると言えます。
この記事では、50代の老後資金の貯め方について書いていきます。
この記事の内容の前提となる、現代の現役世代の老後がどうなっていくのかについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
まずこちらの記事で前提を把握したうえで、以下の記事をお読みいただくとより深く理解が出来るかと思います。
目次
50代、老後の資金はいくら必要?

自分で用意する老後の資金がいくら必要か考える上では、
・年金がいくらもらえるか?
・老後どれくらい生きるか?
・老後、どんな生活をするか?
という3軸の視点を見ていくるか。
それぞれの細かい議論はこちらの記事に譲ります。
上記の記事のシミュレーションと違いが出るのは、将来の寿命の部分です。
日本人の平均寿命は現状で男性が81歳、女性が87歳です。
そして、この寿命は延び続けており、男性が毎年0.3ポイント、女性が毎年0.2ポイント伸びています。
なので、例えば今55歳の人が80歳になる25年後には、男性の平均寿命が7.5歳、女性の平均寿命が5歳伸びています。
つまり、男性の寿命が89歳、女性の寿命が92歳になっているということです。
老後が30年程度ことを覚悟しなければなりません。
これを前提に、寿命を90歳と考えて、30代の記事同様場合分けで必要資金を計算してみます。
※場合分けは30代の記事に準拠します。
※こちらの数字はこちらの40代記事と同様です。
40代(45歳)の人の場合には、寿命は92歳になる計算でしたが、こちらと同様90歳でシミュレーションしたためです。
・年金そのまま、将来の平均寿命、平均的な生活
年金が普通にもらえ、将来の平均寿命分生き、平均的な生活をした場合を考えてみましょう。
この場合、まず年金が夫婦で毎月25万、支出は24万円。
毎月1万円のプラスになります。
将来も現行の年金制度を維持した場合、受給開始年齢は65歳からなので、定年から年金受給開始までの必要生活費は
24万×60か月で1440万円。
医療費の備えを100万見るとして、定年までに最低1540万円の貯蓄があればOK。ということになります。
退職金がある場合は、それを引いた残りの額になります。
退職金が1000万もらえたとすれば、540万の貯蓄で済むという計算になります。
・年金半分、将来の平均寿命、平均的な生活
年金が今の半分になり、将来の平均寿命分生き、平均的な生活をした場合を考えてみましょう。
年金を現行の半分とすると、毎月の収入は12.5万円。
老後必要となる生活費は、90歳ー60歳で30年間、毎月24万の支出をすると、年金の不足分が11.5万円なので
30年×12か月×11.5万=4140万円。
61~65歳までの5年間は12.5万の部分もないので、5年×12か月×12.5万=750万円もプラスすると、
計4890万円。
退職金2000万もらったとして、生活費だけで2890万不足です。
仮に寿命が現代から1年も伸びなかったとしても、21年×12か月×11.5万=2898万円
受給前に必要な750万を足すと、3648万円。
退職金が2000万だったら1648万円の貯蓄が、仮に退職金が1000万だったら、2648万円の貯蓄が必要になります。
・年金半分、将来の平均寿命、ゆとりある生活
年金が今の半分になり、将来の平均寿命分生き、ゆとりある生活をした場合についてみてみましょう。
ゆとりある生活とは、月の消費を35万円使った場合を指します。
(生命保険文化センター「平成28年度 生活保障に関する調査(速報版)」より)
この場合、老後に必要な資金は
30年×12か月×22.5万(35万ー12.5万)=8100万円
61~65歳までの5年間は12.5万の部分である750万を足すと計8850万円となります。
寿命が今の平均と一緒だった場合は、
21年×12か月×22.5万=5670万円
750を足すと6420万円です。
・年金0、将来の平均寿命、ゆとりある生活
最後に、年金がまったくもらえず、将来の平均寿命分生き、ゆとりある生活をした場合を考えてみます。
ぜひとも達成したい、年金0でも将来の平均寿命をゆとりある生活で全うできる老後資金を見てみましょう。
30代の記事でも書きましたが、ここに備えておけばあなたは無敵となります。
無敵老人です。
カッコいいです。
30年×12か月×35万円=1億2600万円!
退職後の資金補てん分750万円を足すと1億3350万円です。
30代とかわらず宝くじ級の金額ですね。
仮につつましく生活したなら、
30年×12か月×24万円=8640万円。
1億は切りましたね。
30代の1億80万よりはやる気の出る(?)数字です。
寿命が今と変わらないなら、25年×12か月×24万=7200万円です。
各シミュレーションまとめ
ここまでをまとめておきましょう。
・年金が普通にもらえ、将来の平均寿命分生き、平均的な生活をした場合
必要となる老後資金 1540万円
・年金が今の半分になり、将来の平均寿命分生き、平均的な生活をした場合
必要となる老後資金 4890万円
・年金が今の半分になり、将来の平均寿命分生き、ゆとりある生活をした場合
必要となる老後資金 8850万円
・年金がまったくもらえず、将来の平均寿命分生き、ゆとりある生活をした場合
必要となる老後資金 1億3350万円
年金が今の半分に減ると、平均寿命の伸びの影響で5000万もの貯蓄がなければ老後の生活がままならないことになります。
まずはこの事実を認識することが重要かもしれませんね。
老後の資金を貯金でカバーするなら貯金はいくら必要?

さて、驚愕の事実を受け止めたら、早速切り替えて具体的な対策の検討をしていきましょう。
今すでに50代なら、年金制度がそこまで劣化しないうちに年金の需給を始められる可能性が高く、その点では今の30代、40代より有利な状況にありますね。
とは言え、平均寿命が伸び、90歳まで生きるようになれば、まだ30年以上はあるわけですから、何が起こるかわかりません。
そこで、
・年金を現状の4分3もらえ、将来の平均寿命生き、平均的な生活をした場合
というシミュレーションを用いて50代の方の老後資金について考えてみたいと思います。
まずは計算してみましょう。
年金を現行の4分の3とすると、毎月の収入は18万円。
(千円単位以下は切り捨てます。)
老後必要となる生活費は、90歳ー60歳で30年間、毎月24万の支出をすると、年金の不足分が6万円なので
30年×12か月×6万=2160万円。
61~65歳までの5年間は18万の部分もないので、5年×12か月×18万=1080万円もプラスすると、
計3240万円。
この金額をもとに、貯金をどれくらいしていけばいいか考えてみましょう。
公式は下記の通りになりますね。
(3240万ー【現在の貯蓄額】)÷(60歳-【あなたの今の年齢】)÷12
=【毎月の貯蓄額】
仮にあなたが55歳で、これから3240万を丸々ためるなら
(3240万ー0)÷(60-55)÷12=54万
つまり、毎月54万円の貯金をしていくことが必要になります。
仮に上記の条件に加えて1000万の貯蓄がすでにあるなら、
(3240万ー1000)÷(60-55)÷12=37.3333
月37万の貯金でOKになります。
更に、退職金がいくらもらえるか見通しが立つなら、
それも計算に入れてもいいかもしれません。
仮に退職金2000万、今の貯蓄が1000万としたら、
(3240万ー3000万)÷(60-55)÷12=4万
月4万の貯金で十分な備えができることになります。
退職金が1000万で貯蓄も1000万なら、
(3240万ー2000万)÷(60-55)÷12=20.6666
退職金2000万の場合と打って変わって、一気に月20万が必要になってしまいました。
50代だと年収は700万~800万程度の方が多いと思います。
生活を圧迫しない貯蓄額は収入の20%といわれていますから、800万でも160万円。
毎月13万は貯金できる計算になります。
なので、退職金と貯蓄の合計が3000万ある55歳の方なら、月4万の貯金でいいため、そこまで無理なく準備ができる計算になりますね。
この資金が2000万になると、月に必要な貯金額が20万になるので、一気に苦しくなります。
退職金がいくらもらえるかが非常に重要なポイントになりますね。
貯金が追い付かない場合は?

貯金が追い付かないなら、ほかの手段でお金を得るしかありません。
お金を得る手段は、
・労働
・投資
・ビジネス(副業)
が考えられますが、
労働に関しては、普段の仕事に+αでバイトなどをするのは50代では厳しいと思われます。
そうすると、投資かビジネス(副業)です。
40代の記事では、不動産投資が有効なお話をしましたが、
50代となると現役を続けられる期間が短いため、ローンを組めない可能性が高いです。
そうすると、不動産投資もよほどの貯蓄がないと厳しい。
残すところはビジネス(副業)になります。
副業で最も有力な方法は、
ほぼ0円でスタートでき、
在庫を抱えるようなリスクもなく、
継続的な収益の発生が狙える【アフィリエイト】です。
アフィリエイトについてはこちらの記事で少し詳しく書いていますので参考にしてみてください。
アフィリエイトで月5万稼ぐことは、月50万稼ぐこととほぼ同義
まとめ

長文お疲れ様でした。
この記事では、50代の老後資金についてみてきましたが、老後資金としては、なんと3300万くらいの用意が必要な可能性があることがわかりましたね。
そして、その対策としては、もはやあまり選択肢はなく、副業が唯一厳しい条件なくできる対策として考えられました。
老後までの時間は非常に限られていますので、なるべく早めに着手することが重要になりそうですね。
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