今の現役世代は年金をもらえない!
老後の生活に苦しむ下流老人が増加中!
などという話をよく耳にするようになりましたね。
30代ともなってくると、少しは老後のことも心配になってきます。
本当に老後年金がもらえなかったら、どうやって生活していけばいいのだろうか…
この記事では、そんな疑問について少し踏み込んで検証していきます。
老後の資金、いくら必要?

そもそも、老後の資金はいくらあればいいのでしょうか?
これを考える上では、
・年金はいくらもらえるのか?
・老後何年(何歳まで)生きるのか?
・どんな生活をしていくのか?
を整理していく必要がありますね。
一つ一つ整理してみましょう。
・年金はいくらもらえるのか?
今、30代の人は老後、年金はいくらもらえるのでしょうか?
今の年金受給者がいくらもらっているの調べてみると…

厚生年金と国民年金の合計で【20万3,116円】。
これに、専業主婦の奥さんがいたとすると、奥さんも国民年金を受け取るので、1世帯で【25万8,360円】。
思ったよりもらえるんですね。
家が持ち家でローンが終わっていたとすれば、それなりの暮らしはできそうです。もちろん、実際は突然発生する医療費など不測の事態に備えておく必要があるので、毎月25万まるまる使うわけにはいかないと思いますが。
そして、日本の将来を冷めた目で見据えると、今後高齢化が進み、かつ少子化ですから、貰える年金は減っていくと考えるほうが妥当でしょう。
※関連記事 年金の破綻は確実?それとも、破綻はしない?その理由は?
後ほど必要資金のシミュレーションをしてみますが、年金はある程度減って行くことも視野に入れていこうと思います。
・老後何年(何歳まで)生きるのか?
さて、次に、自分は老後何年生きるのか?について考えてみましょう。
「…わかりません!!」
…ですよね。
自分があと何年生きるのか何て全くわからない。なので、ここはある程度憶測で考えていきましょう。
日本人の平均年齢は以下の通り。

長く生きたい人、長くいきたくない人、思いは様々だと思いますが、ひとまず平均年齢生きたとすると、現状では男性は81歳、女性は87歳ですね。(図の平成27年の平均年齢です。)
ただ、今後平均寿命はさらに伸びる傾向にあり、厚労省のデータから見ても、過去5年間で男性が毎年0.3ポイントずつ、女性が毎年0.2ポイントずつ寿命が伸びています。
この調子でいくと、今30歳の男性は向こう50年で15年寿命が伸びる計算になるので、平均寿命生きたとしても、なんと96歳まで生きちゃうことに。
理論上の話ではありますが、将来的には100歳まで当たり前に生きる未来がやってくるのかもしれません。
長生きしたい人には朗報になると思いますが、年金事情を考えると由々しき事態です。どうやって天寿を全うするか、さらにシリアスに考えなければなりません。
・どんな生活をしていくのか?
さてさて、最後に生活水準をどうするか。
もちろん、ゴージャスに行きたいですよね。
人生のラストスパート、月100万くらいは余裕で使いたいですね。
………
………
とは言え、身分をわきまえなければなりません。
高齢者の生活水準のデータを見てみましょう。

老後を考えると図の無職世帯の平均を見るべきになりますが、なんと支出は【24万2,234円】。
こんなにかかるんですね。あくまでも最低限の生活をしてこの金額です。
ちなみに、ゆとりある老後の生活を送るためには35万円が必要といわれています。
(生命保険文化センター「平成28年度 生活保障に関する調査(速報版)」より)
というわけで、老後の生活費のシミュレーションは最低限の24万とゆとりのある金額の35万の2パターンの材料を駆使して出していこうと思います。
もちろん、今30代の人が高齢者になるころには、もっと物価が上がって今の金額では生活できない場合も十分想定されることは頭の片隅に置いておきましょうね。
老後の必要資金をシミュレーションだっ!
さて、データが出そろいましたね。
・年金は現状で毎月25万もらえている。
・今30代の世代の平均寿命は95歳になる可能性がある。
・老後の資金、最低でも月24万は必要。できれば月35万欲しい。
さあ、いよいよこのときがきましたよ。
いくつかのパターンに分けて、老後の生活資金をシミュレーションしてみましょう。
・年金普通、将来の平均寿命、平均的な生活

年金が普通にもらえ、将来の平均寿命分生き、平均的な生活をした場合を考えてみましょう。このパターンが、一番保守的な平均的なパターンといえますね。
この場合、まず年金が夫婦で毎月25万、支出は24万円。毎月1万円のプラスになります。
しかし、これで普通に生きていける!と判断するのは違いますね。
まず、将来も現行の年金制度のままだったとしても、受給開始年齢は65歳からになります。
60歳で定年した場合には、5年間は自力で生活費を捻出しなければなりません。
すべて貯蓄から賄うとすれば、
すなわち、1440万円の貯蓄が必要となります。
退職金がこれくらいもらえればいいですが、先のことなので会社の業績や退職金の金額については何とも言えないですよね。
また、けがや病気をした場合の医療費も視野に入れなければなりません。
医療費自体は健康保険が効くのでそこまで高額にはなりませんが、入院などをした場合にはベッド代で下手をすると1日1万かかります。
どうなるかわからない医療費ですが、最低でも100万程度は貯蓄しておくのがいいでしょうか。
そうすると、定年までに最低1540万円の貯蓄が必要になります。
結構な額ですね。
退職金がある場合は、それを引いた残りになりますが、退職金が1000万もらえたとしても、540万の貯蓄が必要になる計算です。
・年金半分、将来の平均寿命、平均的な生活

年金が今の半分になり、将来の平均寿命分生き、平均的な生活をした場合を考えてみます。
このくらいが最もリアルなシミュレーションかもしれません。
早速やってみます。
年金が半分とすれば、毎月の収入は12.5万円。
老後必要となる生活費は、95歳ー60歳で35年間、毎月24万の支出をすると、年金の不足分が11.5万円。
61~65歳までの5年間は12.5万の部分もないので、5年×12か月×12.5万=750万円もプラスすると、
計5580万円。
………
………
5580万円!?
退職金2000万もらっても、生活費だけで3580万不足します。
とんでもないことになりました。
仮に寿命が現代から1年も伸びなかったとしても、21年×12か月×11.5万=2898万円。
受給前に必要な750万を足すと、3648万円。
………
………
年金がないと本当にやばいですね(^^;
退職金が2000万だったら1648万円の貯蓄が、仮に退職金が1000万だったら、2648万円の貯蓄が必要になります。
・年金半分、将来の平均寿命、ゆとりある生活
年金が今の半分になり、将来の平均寿命分生き、ゆとりある生活をした場合を見てみましょう。
………
むしろもはや出さなくてもいいですかね(^^;
ゆとりある生活バージョン。
この前のシミュレーションですっかり心のゆとりがなくなりませんでしたか?著者はなくなりかけています。
しかし、頑張りましょう。シミュレーション出してみましょう!
61~65歳までの5年間は12.5万の部分である750万を足すと
計1億200万円。
………
1億越えですよ!
これは普通のサラリーマンには無理ですね(^^;
寿命が今の平均と一緒だったとしても、
750を足すと6420万円。
もはや感覚がマヒしてきましたね…
・年金0、将来の平均寿命、ゆとりある生活

年金がまったくもらえず、将来の平均寿命分生き、ゆとりある生活をした場合を考えてみます。
ここに備えておけばあなたは無敵となります。
無敵老人です。
カッコいいです。
しかし、もうシミュレーションする気が起きません。
………
やってみますかあ?(笑)
もはや750万の加算とかどうでもいいですね。無敵老人になるために必要な貯蓄は、1億5000万です。
つつましく生活したなら、35年×12か月×24万円=1億80万円。
1億80万円でつつましい無敵老人。
それでも1億を切らない(^^;
寿命が今と一緒なら、
年金がなくなったら、もう生活をかつかつまで節約するしかなさそうですね。
そんな老後は絶対に嫌ですが(^^;
このまま行ったら自分の老後資金はどうなる?

さて、いろいろな数字が出てきましたが、次は自分について少し考えてみましょう。
もしあなたが今の会社で順調に出世をし、60年間勤めあげたら、いったいいくら貯蓄がたまっているのか?
これはケースバイケースだと思いますので、ここでもひとまず平均を見てみます。
現在の老人の貯蓄量はこちら。

60歳以上が全国民の金融資産の大半を所持しているとよく言われていますが、確かに60歳以上の世代の貯蓄量は2400万程度ありますね!
なので、今の60歳と今の30歳が仮に同じ条件で老後を迎えたと仮定すると、貯蓄は2400万程度あるかもしれない、ということになります。
しかし、この金額はそのまま今の世代の将来の貯蓄額になるわけではありませんし、おそらくならないですよね(^^;
当時と今では前提がまったく異なりますから。
例えば、当時は郵便局に定期で預けておけば10年で倍になる、といわれていたそうです。
利息が8%くらいだったそうですよ。
それが今となっては…
良くて0.1%です。利息が80分の1になっています。(笑)
更に、退職金についても、今よりも低い水準になる可能性があります。
しかも、今の30代が年金暮らしになる際にはほぼ確実に年金は減っていると考えられます。
そこで、年金半減のシミュレーションが現実のものとなると想定すると、今の30代世代が老後に必要な資金は、81歳まで生きる見立てで【3648万円】。
寿命が今のペースで伸び、95歳まで生きるシナリオなら【5580万円】に上ります。
仮に今の世代と同様に、退職後2400万の貯蓄があったとしても、最後は生活費が足りなくなることになりますね。(^^;
貯金で対処するなら毎月いくら貯めておけばいい?

貯蓄で老後の資金を賄うなら、いくら貯めておく必要があり、そのためには今から毎月いくら貯金していけばいいのか?
計算してみましょう。
81歳まで生きる見立ての【3648万円】なら、仮に退職金が1000万円もらえるとして、かつ後30年間働くとして(現在ちょうど30歳を想定)、
………
ひとまず何も言わずに需要が伸びた場合いきます!(笑)
寿命が今のペースで伸び、95歳まで生きるシナリオの【5580万円】の場合、それ以外が上記と同じ条件で
………
………
……
…
厳しいですね!
こんな金額の貯金は実現可能なのでしょうか?
ひとまず毎月7万3000円を普通の30代が貯金できるか検討してみましょう。

こちらは国税庁が行った平成28年度の民間給与実態統計調査の結果です。
30代を見てみると、30代前半の男性で457万円、30代後半の男性で512万円。
30代男女全体の平均で見ると、30代前半が403万円、30代後半が433万円。
さらに、上記の金額は額面ですから、税金を考慮に入れると30代後半の男性でも手取り400万ちょっとになります。
月7万3,000円貯金したとすると、年間で87万6,000円ためることになりますが、これは手取り400万とすると貯金が全体に占める割合が21.9%となります。
無理なく貯金できる所得割合は20%といわれていますから、30代でトップの所得を誇る30代後半男性でさえ、かなり苦しい金額の貯蓄を強いられる状態となります。
やはり全体としては30代で月7万の貯金は厳しいといえますね(^^;
これはいけません…
これはいけませんよ!
やはり年金問題は非常に大きな問題です。
貯金以外の対策は?

さーて、いろいろシミュレーションしてみましたが、あなたは必要な金額を毎月貯金できそうですか?
少なくとも平均的な所得の人には十分な老後資金を貯金によって確保することは難しいことが明らかになりましたね。
そうすると、貯金以外の方法も考えなければいけません。
いわゆる、資産形成というやつですね。
ただ平たく言えば、どうやってお給料以外でお金を稼ぐかっていう話ですよね、これ。
お給料以外にお金を稼ぐ方法を考えてみると、
・バイトする
・副業する
・投資
・確定拠出年金で老後対策
お給料アップの道もあるかもしれません。
・昇進する
・転職する
あとは、
・老後も働き続ける
という選択肢も考えられますね。
ちょっと個別に考えてみますか。
・バイトする
バイト。
時給1000円のバイトで73時間働けば月7万3,000円稼げます。
ただこれはきついですね。
土日だけで考えたら毎週土日9時間バイトですよ。(笑)
これは厳しい(^^;
ただ、時給がもっといいバイトにつければ話は別かもしれません。
時給2000円だったら半分の36.5時間でいいので、毎週土日両方半日のバイトで済みます。
いやこれもきついかな…
・副業する
副業と一口に言っても様々なものがあると思いますが、パッと思いつくのは転売やネットビジネスでしょうか?
せどり、アフィリエイトなど。
名前くらいは誰しも聞いたことがあるのではないでしょうか。ただこれらもバイト同様、自分が動いてなんぼの世界ですね。
※関連記事→副業ランキングは信用していいのか?本当のおすすめは?
・投資
株、FX、不動産などなど。
30代ともなると投資の話を持ち掛けられた経験がある人も結構多いのではないかと思います。
これも自力で運用をするならバイト、副業同様自分の動きが必要になりますね。
投資信託や不動産投資であれば、うまく行けばほったらかしで利益が出てくるはずです。
普段の仕事との兼ね合いも考えると、投資信託や不動産投資がやりやすそうですかね。
ただし、投資は始めるのにお金を用意しなければなりませんし、リスクもあるので人を選びますね。
最悪お金が減るケースも考えられますから。
・確定拠出年金で老後対策
最近割と注目を集めているものに、【iDeCo(個人型確定拠出年金)】があります。
確定拠出年金とは、自分のお金を積み立てていって、将来年金として受け取るものです。
大きな会社で働いている方なら、企業年金に加入しているかもしれません。
企業年金は従業員からお金を集めて、会社が運用、支払いを行うものであるのに対し、iDeCoは個人的にそれを行う、といったモノですね。
iDeCoで積み立てたお金に関しては、【税金が発生しない】という特徴があるため、注目を集めています。
どのように運用するかは自分で自由に選らべ、その結果お金が増えても減っても自己責任になります。
それでも、お金を入れた分だけ節税ができるならいいですよね。
・昇進、転職、老後も仕事する
シンプルに考えれば、今のお給料で十分な貯金ができればそれでいいわけです。
なので、今の仕事で昇進してお給料のアップを図る、転職してお給料のアップを図る、というのも一つの方法だと思います。
まあ、これが思い通りに行くなら苦労はないですが。
そして最後に、老後も働き続けるという選択肢。
平均寿命が伸びるということは、それだけ健康でいられる期間も伸びると考えていいと思います。
仮に働ける期間も10年~15年伸びたとしたら、年収200万でも2000万、3000万というお金を確保できます。
健康維持というのも老後対策の重要な要素ですね。
まとめ

長文、お疲れ様でした。
ここまで様々なデータを見てきましたが、今30代の世代でもうかうかしてたらあっという間に老後破産、ということもありえることがわかりました。
そうならないために、今のうちからコツコツ貯金や資産形成などに着手する必要がありそうですね。
早め早めに対策をして、老後後悔しないようにしたいですね!
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