メタップスの佐藤航陽社長の書籍、「お金2.0」が結構話題になってますね。
アマゾンのビジネス書ランキングで1位を取ったせいか、電車の中吊りにでかでかとお金2.0の広告が出ていてなんだか変な感じです(^^;
佐藤社長は経営者層の中では非常に著名ですが、一般大衆のマーケットにでかでかと登場するのは珍しい。
ただ、書籍の内容はさすがという感じで、いつも通り鋭く、そしてわかりやすくまとめられています。
仮想通貨や未来の経済などについて触れられていて、将来は今のような働き方やお金の稼ぎ方ではなく、自分のやりたいことをやりながら稼ぐことができるようになる、といった結構ワクワクする内容なのですが、反面、「やはり、稼ぐ力も当分は必要だな。」と思う点もありましたので、「お金2.0」の要点をまとめながら、現代を生きる私達には、なぜ「稼ぐ力」が必要となるのか、言及していきたいと思います。
お金2.0要点まとめ
お金とは?
「お金2.0」の冒頭では、そもそもお金とは何か?について言及がされています。
お金とは何でしょうか?
「お金2.0」によれば、お金とは
「価値をうまくやり取りするためのツールであり、価値の保存・尺度・交換の役割があるもの」
と書かれています。
以前、ダン・ケネディのセミナーを受けた際にも、お金には、「価値交換手段」「価値保存手段」「価値比較手段」という機能がある、という話を聞きました。
同じですね。
つまり、お金とは、「価値」という形のないものを保存し、交換し、比較できるツールということです。
具体的にいえば、お金を銀行に預けたり、財布に入れて持ち歩くことは価値をお金という形で保存しているといえますし、コンビニで100円のチョコレートを買うために100円玉を出せば、100円分の価値を交換したことになりますし、100円のチョコレートと300円のチョコレートなら、300円のチョコレートのほうが価値が高い=おいしいハズ、みたいな形で、お金(価格)を通して数字で価値を比較しています。
もし、お金がなかったら、100円のチョコレートを買うために、100円以上の価値のある何かを渡すか、100円分労働するなど、非常にややこしいプロセスを経なければチョコレートを買えないことになってしまい、大変不便ですね(^^;
資本主義の限界
「お金2.0」では、「資本主義経済が限界を迎えつつある」と述べられています。
その理由としてまず指摘されているのが、お金という手段の「目的化」が進みすぎ、うまく機能しなくなってきてしまった点。
資本主義経済では、お金は万能に近い機能を有しているので、いつの間にか、「お金をより多く集める、お金をより増やす」という側面が重視され、金融工学や複雑な金融商品が現実世界とはかけ離れたところで発展していきました。
その結果、リーマンショックのような大規模や金融危機を招いてしまいました。
リーマンショックを受けて、現在の行き過ぎた金融ビジネスや資本主義に疑問を持つ人が増えてきています。
「お金2.0」では、この点について、「消費経済(実体経済)」と「資産経済(金融経済)」という概念を持ち出して資本主義の危うさについて説明をしています。
※「消費経済」…労働してお金を稼ぎ、そのお金を使って生活をする、という一般的な経済活動
※「資産経済」…お金からお金を生み出す経済活動。資産家や金融マンのビジネス活動。
「消費経済」と「資産経済」では、当然「消費経済」のほうがメインとなる経済活動であるべきですが、統計上、世の中のお金の9割近くは、「資産経済」のほうで生み出されています。
実感はわきにくいかもしれませんが、人が生活で使う金額はたかが知れているのに対し、株式市場・金融市場で取引されている金額が非常に大きなことを考えれば、わからなくもないと思います。
しかしながら、経済の実態はどちらにあるかといえば、間違いなく人がコンビニでお金を使うような「消費経済」にあります。
つまり、「消費経済」という1割の土台の上に、「資産経済」という実態からかけ離れた経済が9倍の大きさで乗っかっているのです。
そして、この高層ビルのような構造が、消費経済の少しの揺らぎが、資産経済を大きく揺るがす結果を招き、経済を非常に不安定な状態にさせてしまっています。
また、この状態は、「お金が余っている状態」とも言えます。
人々が生活に使用しているお金は経済全体のほんの1割に過ぎず、残りの9割がお金を増やすためのお金でしかないのですから、当然ですね。
この「カネ余り状態」は、お金の価値を相対的に下げていると言われています。
また、お金にならない「価値」が認知されてきている点も、資本主義の限界を示唆しています。
例えば、地方創生などの社会問題を解決する活動は、お金稼ぎとは結び付けづらいため、資本主義経済では、(少なくとも経済的価値としては)評価されることがありません。
しかしながら、人の意識としては、世の中の役に立つことであれば、ボランティアであってもそこに「価値」を見出すことは当然にあります。
また、会社の会計ルールを見ても、現在資産として計上できるものは不動産などの固定資産や預金、売掛債権などの流動資産といった、「お金」に換算できるものだけですが、最近では、会社が保有しているデータや、従業員の満足度などに会社の「価値」を見出されるケースが増えています。
つまり、「価値うまくやりくりするツール」であったお金が、その機能を果たしきれなくなっているのです。
価値主義と未来の経済
「お金2.0」では、上記のようにお金・資本主義の限界が来たということを指摘したのち、「価値主義」という概念を持ち出して未来の経済の在り方を予想しています。
「価値主義」とは、「お金」という限定的な価値しかやりくりができないツールに縛られず、人が「価値がある」と思ったものにお金と同じような機能を持たせて流通させるといった考え方です。
わかりやすい例として挙げれているが、売れっ子のユーチューバー。
彼らは、お金を失うよりも、自分のファンやチャンネル登録者を失う方が怖い、と述べられています。
確かに、売れっ子のユーチューバーは、動画配信さえすれば広告収入が得られるため、お金そのものよりも、その源泉となるファンやチャンネル登録者のほうがはるかに価値の高い存在となります。
このとき、このファンやチャンネル登録者がこのユーチューバーの価値であるとも言えます。
または、このユーチューバーが持つ「影響力」も「価値」ということが出来るでしょう。
そして、これらの価値を仮想通貨に用いられているブロックチェーンの技術などを用いて流通可能にすれば、様々な価値「そのもの」をお金の如く流通させることができるようになります。
誰もがお金に代わる流通可能な価値を、仮想通貨のようなトークンという形で発行可能となり、その結果、政府に支配されない自由な経済圏が多数生まれてくるというのが、「お金2.0」で佐藤航陽氏が描いている未来の経済の形です。
働かなくてよい社会になるか?
お金2.0では、お金そのものの価値がなくなる(あるいは、激減する)とも述べられています。
AIをはじめとするテクノロジーの発展により、今仕事をしてある作業が自動化され、無償で供給されるようになると、人は働かなくても生活が出来るようになります。
このような世界では、お金はその存在意義をほとんど失ってしまいます。
テクノロジーの発展によって、人間が減ることは間違いないでしょう。
自動車の自動運転技術が完成すればタクシーの運転手は必要なくなりますし、仮想通貨が普及すれば銀行さえも必要なくなるかもしれません。
ちょっと前まで花形だった銀行員という職業さえも、将来的にはなくなる可能性があります。(法人融資の判断が完全にAIになるかというと、それは現状ではまだまだ遠い未来のようには思えますが。)
いずれにしろ将来的には、生活インフラの無償提供ないしはベーシックインカムの導入がなされ、人は皆自分のやりたいことをやっていればよい世界が来るのかもしれません。
なぜ「稼ぐ力」が必要なのか?
働かなくてよい世界になったら、おそらく不老不死の薬を探す旅くらいしかやることがなくなりそうですが(笑)、残念ながら、今この記事を読んでいる方が現役のうちにそのような世界が訪れることは難しいと考えられます(^^;
で、不老不死ではないですが、最近活発にいわれているのは「人生100年時代の到来」。
人の寿命は終戦依頼ぐんぐん伸びており、私たちが高齢になるころには平均寿命が90歳前後まで上がり、100年生きる人が普通になるだろうと言われています。
更に更に、高齢化による社会保障費の増大に国の財政はついて行けず、年金支給開始時期の後ろ倒しをはじめ、高齢者の社会保障は薄くなり、現役世代の社会保障負担は増える、といった非常に厳しい未来が予想されています。
最近政府がサラリーマンの副業を押してきていますが、明らかに逃げ道を確保しようとしている動きですよね。
ふと現実に目をやれば、実はお金2.0とか言ってる場合じゃないかもしれない。(笑)
結局、資本主義から価値主義への移行も数年や十数年の話ではなく、何十年~100年くらいかけて変動していくものと思われます。
テクノロジーの進歩スピードだけでなく、社会全体の意識の変化や政府や国家といった構造的な部分が変化する時間も考慮しなければいけませんからね。
つまり、ユーチューバーでもなんでもいいのですが、私たちにとって必要なのは、来るべき価値主義に備えて準備することではなく、資本主義の中でサバイバルすべく「稼ぐ力」をしっかりとつけておくことです。
私たちの世代で直接影響している変化とは、経済の根本的なパラダイムシフトではなく、テクノロジーの進歩によって、「稼ぎ易くなった」という部分でしょう。
ユーチューブがなければヒカキンはただの優しそうな兄ちゃんに過ぎなかったかもしれません。
ただ、全国のサラリーマンがみんなヒカキンになれるかと言ったら、無理ですね。
ただ、クリエイターやアーティスト、エンターテイナーのようなスキルがなくても、稼ぐことは可能です。
ネットというテクノロジーは、普通のサラリーマンにもちゃんとチャンスを与えてくれています。
ネットビジネスですね。
最近はメルカリをはじめとするCtoCのプラットフォームの充実により、転売ビジネスなども相当やりやすくなっていると思います。
また、在庫不要、コスト0で始められるアフィリエイトもまだまだ稼げます。
お金2.0はオススメの書籍ですが、お金の未来と併せて、自分の将来のお金についても一歩踏み込んで考える機会を持つといいのかな、と思いました。
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